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ホーミー

Khuumiiホーミー(フーミーとも)は、アルタイ山脈周辺民族の間に伝わる喉歌と呼ばれる歌唱法。
喉の筋肉を極度に緊張させ、しぼりだすように発声する。
いくつかのスタイルに分けられ、分類法はさまざまである。

映画『チャンドマニ~モンゴル ホーミーの源流へ~』に
登場するセンゲドルジ氏によれば、以下の3 つに分類される。

①ハルギア・ホーミー:低音のみで、明確な旋律はない。 
 仏教寺院で僧が読経する際などに使われる。
 映画『チャンドマニ』でも、読経シーンがある。

②ハルヒラー・ホーミー:低音のみで旋律を歌うほか、
 ツォールという縦笛と一緒に演奏する。
 ホーミーの基本中の基本である。
 (※本作ではセンゲドルジ氏自身がツォールとの同時
  演奏と、エンドロールでのアルタイ賛歌をこの歌唱法で
  歌っている)

③アルタイ・シンゲン・ホーミー:うなるような低音と口笛の
 ような高音を同時に発声する。
 高音部で旋律を奏でるが、筋肉の緊張が極度に達する
 ため、歌詞を歌うことは不可能。
 現在、一般に「ホーミー」として認識されているのは、この
 歌唱法である。

 このほか、人により「喉のホーミー」「胸のホーミー」「鼻の
 ホーミー」など、発声時に主となる体の部位による分け方
 もある。
 喉歌(モンゴルではホーミーと呼ばれる)は西モンゴル
 のみならず、ロシア連邦トゥバ共和国、アルタイ共和国、
 中国の新疆ウイグル自治区などアルタイ山脈周辺の
 民族に認められる芸能である。
 現在では、モンゴル国全土でおこなわれるようになり、
 中国の内モンゴル、およびロシア連邦カルムイク共和国
 ブリアト共和国でも歌唱されるようになっている。

 
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